フィスコニュース
こう着ながらも戻り待ち狙いの売りが意識される
2025/02/20 08:55
*08:55JST こう着ながらも戻り待ち狙いの売りが意識される
20日の日本株市場は、こう着ながらも戻り待ち狙いの売りが意識される相場展開になりそうだ。19日の米国市場は、NYダウが71ドル高、ナスダックは14ポイント高だった。1月の米住宅着工件数が予想を下回り、景気減速懸念から売りが先行した。
米連邦準備理事会(FRB)が公表した1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、利下げを急がない方針が再確認されると同時に債務上限問題が解決するまで、バランスシートのランオフ減速などを検討していたことが明らかになり、上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比185円安の38985円。円相場は1ドル=151円20銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まることになりそうだ。米国では主要な株価指数が上昇し、ナスダックは5日続伸、S&P500は連日で最高値を更新したが、米国との連動性は期待しづらいところである。日経225先物はナイトセッションで節目の39000円を割り込み、一時38750円まで売られる場面もみられた。終盤にかけて持ち直したが、節目の39000円のほか、25日、75日線辺りでは戻り待ち狙いの売りが警戒されやすいだろう。戻りの鈍さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きが強まる可能性がありそうだ。
昨日の日経平均株価は一時39000円を割り込んだが、その後は下げ幅を縮めており、25日、75日線を上回って終えていた。本日は39000円を割り込んで始まるようだと、25日、75日線が抵抗線に変わる可能性がある。ボリンジャーバンドの-1σが200日線水準に位置しているため、短期的には同水準を狙った売りが警戒されそうである。トランプ関税への警戒が根強いなか、為替市場ではドル円が1ドル=151円台前半で推移している、1ドル=150円台に突入してくるようだと、輸出関連などを中心に売り圧力が強まり、先物主導で下へのバイアスが強まる展開には注意しておきたい。
一方で、先物市場では-1σまで下げた後に39000円近辺まで持ち直したため、いったんは調整一巡も意識されてくる。39000円辺りでの底堅さがみられてくるようだと、ショートカバーを誘う可能性はありそうだ。物色はややリスク回避姿勢のなか、内需系にシフトしやすいだろう。また、社会インフラ整備や防衛関連などテーマ性のある銘柄には、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいそうだ。
<AK>
20日の日本株市場は、こう着ながらも戻り待ち狙いの売りが意識される相場展開になりそうだ。19日の米国市場は、NYダウが71ドル高、ナスダックは14ポイント高だった。1月の米住宅着工件数が予想を下回り、景気減速懸念から売りが先行した。
米連邦準備理事会(FRB)が公表した1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、利下げを急がない方針が再確認されると同時に債務上限問題が解決するまで、バランスシートのランオフ減速などを検討していたことが明らかになり、上昇に転じた。シカゴ日経225先物は大阪比185円安の38985円。円相場は1ドル=151円20銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まることになりそうだ。米国では主要な株価指数が上昇し、ナスダックは5日続伸、S&P500は連日で最高値を更新したが、米国との連動性は期待しづらいところである。日経225先物はナイトセッションで節目の39000円を割り込み、一時38750円まで売られる場面もみられた。終盤にかけて持ち直したが、節目の39000円のほか、25日、75日線辺りでは戻り待ち狙いの売りが警戒されやすいだろう。戻りの鈍さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きが強まる可能性がありそうだ。
昨日の日経平均株価は一時39000円を割り込んだが、その後は下げ幅を縮めており、25日、75日線を上回って終えていた。本日は39000円を割り込んで始まるようだと、25日、75日線が抵抗線に変わる可能性がある。ボリンジャーバンドの-1σが200日線水準に位置しているため、短期的には同水準を狙った売りが警戒されそうである。トランプ関税への警戒が根強いなか、為替市場ではドル円が1ドル=151円台前半で推移している、1ドル=150円台に突入してくるようだと、輸出関連などを中心に売り圧力が強まり、先物主導で下へのバイアスが強まる展開には注意しておきたい。
一方で、先物市場では-1σまで下げた後に39000円近辺まで持ち直したため、いったんは調整一巡も意識されてくる。39000円辺りでの底堅さがみられてくるようだと、ショートカバーを誘う可能性はありそうだ。物色はややリスク回避姿勢のなか、内需系にシフトしやすいだろう。また、社会インフラ整備や防衛関連などテーマ性のある銘柄には、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいそうだ。
<AK>
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