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日経平均は大幅高で3日続伸、米中貿易摩擦の緩和を材料に後場一段高
2025/04/25 16:00
*16:00JST 日経平均は大幅高で3日続伸、米中貿易摩擦の緩和を材料に後場一段高
24日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は486.83ドル高の40093.40ドル、ナスダックは457.99ポイント高の17166.04で取引を終了した。中国がトランプ政権との協議を現状で行っていないとし、協議のために対中関税の全面撤回を求める強い姿勢を表明したため対中関係の悪化を警戒し、寄り付き後は下落。その後、クリーブランド連銀のハマック総裁が6月利下げの可能性を示唆したため期待感が高まり切り返した。さらに、トランプ大統領が記者団に「我々は24日の朝も中国と協議した」と発言したことで警戒感が緩和し続伸。
米国株の続伸を材料に東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は35300円台でスタートした後はじりじりと上げ幅を広げた。朝方、日米財務相会談を終えた加藤財務大臣が「米国から為替水準の目標や、それに対する枠組みの話は全くなかった」と発言したこともあり、円安是正への警戒感などが後退。後場入り後、「中国政府は米国に対する125%の報復関税を巡り、米国からの一部輸入品を対象から除外することを検討している」と報じられたことで、米中貿易摩擦の緩和がさらに進むとの見方が強まり、日経平均は後場一段高。35835.28円まで上昇する場面が見られた。
大引けの日経平均は前日比666.59円高(+1.90%)の35705.74円となった。東証プライム市場の売買高は18億7254万株。売買代金は4兆4020億円。業種別では、非鉄金属、電気機器、その他製品、海運、ガラス・土石などが上昇した一方、空運、食料品、不動産、水産・農林、繊維などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は65.2%、対して値下がり銘柄は31.1%となっている。
日経平均採用銘柄では、ニデック<6594>は決算が材料視されて大幅高となったほか、26年3月期純利益が前期比77%増の3900億円になる見通しと自社株買いを発表した富士通<6702>も買われた。前期過去最大の赤字を発表した日産自<7201>は堅調推移となった。また、ソシオネクスト<6526>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、SUMCO<3436>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体株が総じて上昇。このほか、ジェイテクト<6473>、フジクラ<5803>、太陽誘電<6976>、古河電工<5801>、安川電機<6506>、三菱電機<6503>などが買われた。
一方、決算発表通過で材料出尽くし感が意識されて日野自動車<7205>が続落したほか、長谷工コーポ<1808>、三菱地所<8802>、東京建物<8804>など不動産株の一角も売られた。このほか、味の素<2802>、日本ハム<2282>、アサヒグループHD<2502>、丸井グループ<8252>、イオン<8267>、ニチレイ<2871>などが下落した。
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24日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は486.83ドル高の40093.40ドル、ナスダックは457.99ポイント高の17166.04で取引を終了した。中国がトランプ政権との協議を現状で行っていないとし、協議のために対中関税の全面撤回を求める強い姿勢を表明したため対中関係の悪化を警戒し、寄り付き後は下落。その後、クリーブランド連銀のハマック総裁が6月利下げの可能性を示唆したため期待感が高まり切り返した。さらに、トランプ大統領が記者団に「我々は24日の朝も中国と協議した」と発言したことで警戒感が緩和し続伸。
米国株の続伸を材料に東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は35300円台でスタートした後はじりじりと上げ幅を広げた。朝方、日米財務相会談を終えた加藤財務大臣が「米国から為替水準の目標や、それに対する枠組みの話は全くなかった」と発言したこともあり、円安是正への警戒感などが後退。後場入り後、「中国政府は米国に対する125%の報復関税を巡り、米国からの一部輸入品を対象から除外することを検討している」と報じられたことで、米中貿易摩擦の緩和がさらに進むとの見方が強まり、日経平均は後場一段高。35835.28円まで上昇する場面が見られた。
大引けの日経平均は前日比666.59円高(+1.90%)の35705.74円となった。東証プライム市場の売買高は18億7254万株。売買代金は4兆4020億円。業種別では、非鉄金属、電気機器、その他製品、海運、ガラス・土石などが上昇した一方、空運、食料品、不動産、水産・農林、繊維などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は65.2%、対して値下がり銘柄は31.1%となっている。
日経平均採用銘柄では、ニデック<6594>は決算が材料視されて大幅高となったほか、26年3月期純利益が前期比77%増の3900億円になる見通しと自社株買いを発表した富士通<6702>も買われた。前期過去最大の赤字を発表した日産自<7201>は堅調推移となった。また、ソシオネクスト<6526>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、SUMCO<3436>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体株が総じて上昇。このほか、ジェイテクト<6473>、フジクラ<5803>、太陽誘電<6976>、古河電工<5801>、安川電機<6506>、三菱電機<6503>などが買われた。
一方、決算発表通過で材料出尽くし感が意識されて日野自動車<7205>が続落したほか、長谷工コーポ<1808>、三菱地所<8802>、東京建物<8804>など不動産株の一角も売られた。このほか、味の素<2802>、日本ハム<2282>、アサヒグループHD<2502>、丸井グループ<8252>、イオン<8267>、ニチレイ<2871>などが下落した。
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