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AndDo Research Memo(1):2024年6月期も2期連続で過去最高業績を更新
2024/09/24 11:01
*11:01JST AndDo Research Memo(1):2024年6月期も2期連続で過去最高業績を更新
■要約
And Doホールディングス<3457>は、不動産売買仲介における日本最大のフランチャイズチェーン網を生かして、顧客ニーズを的確に捉えた業界初のサービス・事業を次々と開発・商品化し、市場に浸透させることに成功してきた。成長強化事業(フランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、金融事業、不動産売買事業)への積極的な投資を継続することで、さらなる収益拡大を目指している。
1. 業績動向
2024年6月期の連結業績は、売上高が前期比36.4%増の67,579百万円、営業利益が同13.0%増の3,587百万円、経常利益が同2.9%増の3,457百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.8%増の2,476百万円となった。売上高、各段階利益ともに2期連続で過去最高業績更新となった。好業績の主因は、成長強化事業の一つである不動産売買事業が引き続き好調だったことだ。住宅系不動産の売上が拡大したほか、コロナ禍で割安に仕入れた大型物件の販売も好調だった。これにより、不動産売買事業の売上高は同73.1%増、営業利益は同33.9%増と急伸し、連結ベースの業績を押し上げた。また、成長強化事業の一つであるリバースモーゲージ保証事業も好調に推移した。首都圏を中心に提携金融機関を増やすなかで保証残高を順調に積み上げ、2024年6月期末時点の累計保証残高は前期末比58.3%増の20,841百万円に急拡大した。
2025年6月期の連結業績については、売上高で前期比3.6%増の70,000百万円、営業利益で同11.5%増の4,000百万円、経常利益で同15.7%増の4,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同6.6%増の2,640百万円を見込んでいる。引き続き成長強化事業を中心に業績を拡大させることにより、3期連続で過去最高業績の更新を目指す。事業別では、非中核事業(不動産流通事業、リフォーム事業)を除く全ての事業で増収増益を見込む。特に、不動産売買事業が引き続き成長をけん引する見通しで、売上高は同5.4%増の36,300百万円、営業利益は同19.4%増の2,850百万円を見込んでいる。また、金融事業に関しても、不動産担保融資縮小の影響が下げ止まるなか、リバースモーゲージ保証残高の積み上げを加速させることにより、増収増益へと回帰することを見込む。収益性の高いリバースモーゲージが伸びることで、営業利益は同128.2%増と急伸する見通しだ。
2. 中古買取再販事業のさらなる強化
同社は、不動産売買事業において特に中古買取再販事業に注力している。2024年6月期の中古住宅売上高は前期比116.8%増の6,488百万円となり、住宅系売上高に占める中古住宅の割合は約26.0%(前期から6.6ポイント上昇)まで高まった。今後も、中古買取再販事業に経営資源を重点的に投入することで、2023年6月期決算発表時点では、目標として2029年6月期に売上高350億円、営業人員110人を目指すとしており、正式な数値目標は今後公表するとしている。また、中古買取再販事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献する。中長期的な企業価値の向上に向けて、中古買取再販事業に注力することにより利益を積み上げ、さらに収益性を高めていく。
3. 中期経営計画
同社は2022年3月、一層の成長と発展による企業価値向上を目指し、2025年6月期を最終年度とする中期経営計画を策定した。これまで積極投資を行ってきたフランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、金融事業に加え、不動産売買事業を成長強化事業として位置付け、これら事業のさらなる拡大、「不動産×金融」サービスの深化、高収益体質化の促進、の3つを推進することで、2025年6月期に売上高518.1億円、営業利益41.7億円、経常利益40.0億円、経常利益率7.7%、親会社株主に帰属する当期純利益26.4億円の達成を目指してきた。また、成長強化事業のうちフランチャイズ事業では累計加盟店舗数865店舗、ハウス・リースバック事業では仕入契約件数月150件ペース、金融事業(リバースモーゲージ保証事業)では提携金融機関100行、不動産売買事業では棚卸資産140億円の達成を目標として掲げている。
■Key Points
・2024年6月期も不動産事業をけん引役に2期連続の過去最高業績更新を達成
・2025年6月期も成長強化事業の伸長により、過去最高業績の更新及び中期経営計画の目標値達成を目指す。
・成長強化事業のさらなる拡大により高収益体質化を促進し、2025年6月期に売上高700億円、経常利益40億円の達成を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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■要約
And Doホールディングス<3457>は、不動産売買仲介における日本最大のフランチャイズチェーン網を生かして、顧客ニーズを的確に捉えた業界初のサービス・事業を次々と開発・商品化し、市場に浸透させることに成功してきた。成長強化事業(フランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、金融事業、不動産売買事業)への積極的な投資を継続することで、さらなる収益拡大を目指している。
1. 業績動向
2024年6月期の連結業績は、売上高が前期比36.4%増の67,579百万円、営業利益が同13.0%増の3,587百万円、経常利益が同2.9%増の3,457百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.8%増の2,476百万円となった。売上高、各段階利益ともに2期連続で過去最高業績更新となった。好業績の主因は、成長強化事業の一つである不動産売買事業が引き続き好調だったことだ。住宅系不動産の売上が拡大したほか、コロナ禍で割安に仕入れた大型物件の販売も好調だった。これにより、不動産売買事業の売上高は同73.1%増、営業利益は同33.9%増と急伸し、連結ベースの業績を押し上げた。また、成長強化事業の一つであるリバースモーゲージ保証事業も好調に推移した。首都圏を中心に提携金融機関を増やすなかで保証残高を順調に積み上げ、2024年6月期末時点の累計保証残高は前期末比58.3%増の20,841百万円に急拡大した。
2025年6月期の連結業績については、売上高で前期比3.6%増の70,000百万円、営業利益で同11.5%増の4,000百万円、経常利益で同15.7%増の4,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同6.6%増の2,640百万円を見込んでいる。引き続き成長強化事業を中心に業績を拡大させることにより、3期連続で過去最高業績の更新を目指す。事業別では、非中核事業(不動産流通事業、リフォーム事業)を除く全ての事業で増収増益を見込む。特に、不動産売買事業が引き続き成長をけん引する見通しで、売上高は同5.4%増の36,300百万円、営業利益は同19.4%増の2,850百万円を見込んでいる。また、金融事業に関しても、不動産担保融資縮小の影響が下げ止まるなか、リバースモーゲージ保証残高の積み上げを加速させることにより、増収増益へと回帰することを見込む。収益性の高いリバースモーゲージが伸びることで、営業利益は同128.2%増と急伸する見通しだ。
2. 中古買取再販事業のさらなる強化
同社は、不動産売買事業において特に中古買取再販事業に注力している。2024年6月期の中古住宅売上高は前期比116.8%増の6,488百万円となり、住宅系売上高に占める中古住宅の割合は約26.0%(前期から6.6ポイント上昇)まで高まった。今後も、中古買取再販事業に経営資源を重点的に投入することで、2023年6月期決算発表時点では、目標として2029年6月期に売上高350億円、営業人員110人を目指すとしており、正式な数値目標は今後公表するとしている。また、中古買取再販事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献する。中長期的な企業価値の向上に向けて、中古買取再販事業に注力することにより利益を積み上げ、さらに収益性を高めていく。
3. 中期経営計画
同社は2022年3月、一層の成長と発展による企業価値向上を目指し、2025年6月期を最終年度とする中期経営計画を策定した。これまで積極投資を行ってきたフランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、金融事業に加え、不動産売買事業を成長強化事業として位置付け、これら事業のさらなる拡大、「不動産×金融」サービスの深化、高収益体質化の促進、の3つを推進することで、2025年6月期に売上高518.1億円、営業利益41.7億円、経常利益40.0億円、経常利益率7.7%、親会社株主に帰属する当期純利益26.4億円の達成を目指してきた。また、成長強化事業のうちフランチャイズ事業では累計加盟店舗数865店舗、ハウス・リースバック事業では仕入契約件数月150件ペース、金融事業(リバースモーゲージ保証事業)では提携金融機関100行、不動産売買事業では棚卸資産140億円の達成を目標として掲げている。
■Key Points
・2024年6月期も不動産事業をけん引役に2期連続の過去最高業績更新を達成
・2025年6月期も成長強化事業の伸長により、過去最高業績の更新及び中期経営計画の目標値達成を目指す。
・成長強化事業のさらなる拡大により高収益体質化を促進し、2025年6月期に売上高700億円、経常利益40億円の達成を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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