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リソル Research Memo(7):ホテル運営事業の回復などにより大幅増益を達成(1)
2024/07/19 13:07
*13:07JST リソル Research Memo(7):ホテル運営事業の回復などにより大幅増益を達成(1)
■業績動向
1. 2024年3月期の業績動向
リソルホールディングス<5261>の2024年3月期の業績は、売上高が25,717百万円(前期比16.6%増)、営業利益が2,122百万円(同554.8%増)、経常利益が1,947百万円(同936.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が1,411百万円(同95.3%増)と非常に好調だった。期初予想との比較では、売上高で2,217百万円、営業利益で722百万円、経常利益で747百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で612百万円の超過達成となった。
日本経済は、社会活動の正常化が進み、一方で、資源価格等の上昇、中国経済や、中東地域をめぐる情勢など、国内外経済の不確実性に影響されながらも、漸進的な回復がみられる。同社を取り巻く環境は、インバウンド需要の拡大が続くほか、国内旅行需要の好調、企業の人的資本投資拡大による研修需要の増加、健康意識の高まりによるスポーツ活動の広がりなど良好な状況が続いており、それも2023年5月の新型コロナウイルス感染症の5類移行を機に加速した格好である。このような経営環境下、「2030年にインバウンドを6,000万人」とする政府目標、若年層や女性のゴルフ参加に加え、インバウンドゴルファーの拡大、シニアゴルファーのプレー期間長期化などを追い風に、施設の拡大やインバウンド需要・国内旅行獲得に向けたマーケティング施策、ワンランク上のサービス提供、上質化などで既存事業の成長を図った。
この結果、急速に宿泊客が回復したホテルや、新規に運営を開始した5ゴルフ場が好調に推移したゴルフなど運営事業の売上高が大きく増加、投資再生事業の(計画的)縮小を吸収して大幅増収となった。利益面では、ホテルの稼働率や客室単価の向上、5ゴルフ場の利益上乗せなどにより、販促費など経済の正常化に伴って増加した販管費を吸収して、営業利益は6.5倍、さらにゴルフ場買収に伴う負ののれん発生益が縮小を吸収して、親会社株主に帰属する当期純利益は約2倍の増益となった。期初予想との比較では、ホテルの業況好転が売上高過達、ホテルの稼働率や客室単価の向上、新規ゴルフ場の好調が利益過達の要因である。
2. セグメント別の業績動向
セグメント別の売上高は、客数が回復したホテル運営事業と新規ゴルフ場が貢献したゴルフ運営事業が大きく増収となった一方、再生エネルギー事業と投資再生事業が減収となった。セグメント利益は、ホテル運営事業とゴルフ運営事業の売上拡大に加え、リソルの森(CRCC)事業と福利厚生事業の採算向上により大幅増益となった一方、再生エネルギー事業と投資再生事業が大幅な減益となった。なお、同社のセグメント利益は、投資再生事業を含めた各セグメントの経営成績を明確化するため、経常損益ベースとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<SO>
■業績動向
1. 2024年3月期の業績動向
リソルホールディングス<5261>の2024年3月期の業績は、売上高が25,717百万円(前期比16.6%増)、営業利益が2,122百万円(同554.8%増)、経常利益が1,947百万円(同936.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が1,411百万円(同95.3%増)と非常に好調だった。期初予想との比較では、売上高で2,217百万円、営業利益で722百万円、経常利益で747百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で612百万円の超過達成となった。
日本経済は、社会活動の正常化が進み、一方で、資源価格等の上昇、中国経済や、中東地域をめぐる情勢など、国内外経済の不確実性に影響されながらも、漸進的な回復がみられる。同社を取り巻く環境は、インバウンド需要の拡大が続くほか、国内旅行需要の好調、企業の人的資本投資拡大による研修需要の増加、健康意識の高まりによるスポーツ活動の広がりなど良好な状況が続いており、それも2023年5月の新型コロナウイルス感染症の5類移行を機に加速した格好である。このような経営環境下、「2030年にインバウンドを6,000万人」とする政府目標、若年層や女性のゴルフ参加に加え、インバウンドゴルファーの拡大、シニアゴルファーのプレー期間長期化などを追い風に、施設の拡大やインバウンド需要・国内旅行獲得に向けたマーケティング施策、ワンランク上のサービス提供、上質化などで既存事業の成長を図った。
この結果、急速に宿泊客が回復したホテルや、新規に運営を開始した5ゴルフ場が好調に推移したゴルフなど運営事業の売上高が大きく増加、投資再生事業の(計画的)縮小を吸収して大幅増収となった。利益面では、ホテルの稼働率や客室単価の向上、5ゴルフ場の利益上乗せなどにより、販促費など経済の正常化に伴って増加した販管費を吸収して、営業利益は6.5倍、さらにゴルフ場買収に伴う負ののれん発生益が縮小を吸収して、親会社株主に帰属する当期純利益は約2倍の増益となった。期初予想との比較では、ホテルの業況好転が売上高過達、ホテルの稼働率や客室単価の向上、新規ゴルフ場の好調が利益過達の要因である。
2. セグメント別の業績動向
セグメント別の売上高は、客数が回復したホテル運営事業と新規ゴルフ場が貢献したゴルフ運営事業が大きく増収となった一方、再生エネルギー事業と投資再生事業が減収となった。セグメント利益は、ホテル運営事業とゴルフ運営事業の売上拡大に加え、リソルの森(CRCC)事業と福利厚生事業の採算向上により大幅増益となった一方、再生エネルギー事業と投資再生事業が大幅な減益となった。なお、同社のセグメント利益は、投資再生事業を含めた各セグメントの経営成績を明確化するため、経常損益ベースとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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