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米国株式市場見通し:米国株は大幅上昇も、S&P500はデッドクロスの可能性

*14:26JST 米国株式市場見通し:米国株は大幅上昇も、S&P500はデッドクロスの可能性
来週の米国株は、関税政策を見極める必要があることから買戻しは一服となりそうだ。金融を中心に決算発表が増え、個別対応の地合いが強まるだろう。米中貿易戦争の激化を受けて、中国を生産拠点としているアップルの上値は重くなりそうだ。また、半導体のエヌビディアは中長期的な下落トレンド入りしたままである。投資家心理は改善しつつあるものの、投資家の心理状態を示唆するVIX指数はまだ37ポイント台と警戒水準である20ポイントを大幅に上回っている。朝令暮改のトランプ政権の関税政策に対する警戒感は高く、ポジションをニュートラルにする投資家は増えるだろう。

S&P500は日足チャート上で、50日移動平均線(50MA)が200日移動平均線(200MA)を上から下に突き抜ける「デッドクロス」が接近している。「デスクロス」とも呼ばれるこのチャート形状は、相場の一段安を示唆するとされている。デッドクロス示現となれば2022年3月以来となるが、その際には半年ほど下落トレンドが強まり、S&P500は15%ほど下落した。第1次トランプ政権下の2018年12月上旬にもデッドクロスは現れ、当時も米中貿易摩擦の激化で世界経済の下振れが懸念され、デッドクロス示現後、約3週間で10%ほど下落した。過去の事例を見る限り、デッドクロスは相場の一段安につながる可能性が非常に高いことから、来週の注目と言えよう。今週主要3指数は週間ベースでは大幅な上昇となったが、米国株のトレンドは転換点を迎えつつあるため、積極的な買いは入れにくい状況にある。

経済指標は、15日に4月NY連銀製造業景気指数、3月輸入物価指数、16日に3月小売売上高、鉱工業生産指数、2月企業在庫、週次原油在庫、17日に週次新規失業保険申請件数、3月住宅着工件数、4月フィラデルフィア連銀景況指数などが予定されている。

主要企業決算は、14日にゴールドマン・サックス、オントラック、15日にバンク・オブ・アメリカ、J&J、シティグループ、ユナイテッド・エアラインズ、16日にトラベラーズ・カンパニーズ、USバンコープ、アルコア、キンダー・モルガン、17日にユナイテッドヘルス、アメックス、ブラックストーン、ステート・ストリート、ネットフリックス、チャールズ・シュワブなどが予定されている。




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2025/04/16 15:30 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,509 銘柄
206 銘柄   売り
 
 
 
4519 中外製薬 買い転換
2914 日本たばこ産業 買い転換
8801 三井不動産 買い転換
9020 東日本旅客鉄道 買い転換
1925 大和ハウス工業 買い転換



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