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NYの視点:米11月消費者信頼感指数は改善、労働市場も堅調、追加利下げの必要性後退か

*07:39JST NYの視点:米11月消費者信頼感指数は改善、労働市場も堅調、追加利下げの必要性後退か
コンファレンスボードが発表した米11月消費者信頼感指数は111.7となった。昨年7月来で最高となった。昨年同月101を上回った。現況は140.9と、3月来で最高。10月からの上昇率はコロナワクチンなどの波及が好感された21年夏以降で最高。期待も92.3と、21年12月来で最高となり、指数を押し上げた。大統領選挙終了で不透明感が払しょくしたほか、トランプ氏の勝利で、成長に焦点を当てた政策期待が指数の押し上げにつながったと見られる。加えて、年末のホリデーシーズンを控え、消費者が楽観的見解を強めたことも指数の押し上げ要因になった可能性がある。

コンファレンスボードのチーフエコノミストは、将来の雇用を巡り消費者が楽観的見方を強めており、3年ぶり高水準に達したと指摘。エコノミストが労働市場の状況を判断するうえで注目している指数「十分」と「困難」の差は18.2と、2カ月連続で拡大。今後6か月間でより多くの職が可能になるとの期待が強まった。

今後12カ月のインフレ期待は、2020年3月来で最低となった。

現状で、市場の12月連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ確率は60%。トランプ次期大統領が明らかにした中国、カナダ、メキシコに対する追加関税計画を巡り、インフレ要因になるとの見方も根強い。連邦準備制度理事会(FRB)は12月連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを実施し、来年は当面利下げを見送る可能性もあると見られている。

■米11月消費者信頼感指数:111.7(10月109.6)
現況:140.9(136.1)
期待:92.3(91.9)

■雇用
十分:33.4(34.1、昨年同月38.6)
不十分:51.4(48.3、45.8)
困難:15.2(17.6、15.6)
6か月後の予想
増加:21.7(18.4、16.7)
減少:17.8(16.2、20.1)
不変:60.5(65.4、63.2)
所得
増加:19.0(19.5、17.7)
減少11.8(11.8、12.7)
不変:69.2(68.7、69.6)

■今後12カ月のインフレ期待:4.9(5.2、昨年同月5.7)



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