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クリレスHD Research Memo(3):2026年2月期中間期は増収増益で、期初予想に対しても順調に進捗

*11:03JST クリレスHD Research Memo(3):2026年2月期中間期は増収増益で、期初予想に対しても順調に進捗
■クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>の決算概要

2026年2月期中間期の業績(IFRS基準)は、売上収益が前年同期比8.8%増の83,204百万円、営業利益が同1.9%増の4,940百万円、税引前利益が同16.1%増の5,132百万円、親会社の所有者に帰属する中間利益が同0.1%増の3,195百万円と増収増益となり、通期予想に対しても順調に進捗した。

複数地域での豪雨の影響や地震デマによるインバウンドの一時的な落ち込みがあったものの、猛暑に伴う商業施設店舗の来店客数増が追い風になったほか、「日常」「定番」業態であるベーカリー、ヌードルブランドなどが好調に推移した。既存店売上収益(連結)についても客数及び客単価ともに伸び、前年同期比102.5%(中間期平均)と前期を上回った。

出退店については、環境変化を見据えたポートフォリオの見直しを進める方針の下、新規出店27店舗、M&Aによる取得5店舗、退店17店舗(契約満了等)により、2025年8月末の店舗数は1,131店舗となった。また、立地環境や顧客ニーズに合わせ、10店舗の業態変更を行った。

損益面では、コメの価格高騰を含む原材料費上昇による影響を受けたが、増収効果に加え、労働時間を中心とした人件費の適切なコントロールや販売価格の適正価格化の継続によりコスト増を吸収し、増益を確保した。

財政状態については大きな変動はなく、負債合計は前期末比0.3%増の93,446百万円となった一方、「親会社の所有者に帰属する持分」は内部留保の積み増しにより同5.7%増の42,466百万円に増加したことから、親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率に相当)は30.4%(前期末は29.3%)となった。

各カテゴリー別の業績は以下のとおりである。

(1) CRカテゴリー
売上収益は前年同期比5.7%増の29,648百万円、カテゴリーCF※は同7.2%増の3,441百万円となった。一部地域店舗では豪雨等の影響を受けたが、猛暑による商業施設の集客増が追い風となり、既存店売上収益(中間期平均)が前年同期比104.4%に増加した。カテゴリーCFについても増収効果によりプラスを確保した。新規出店13店舗、退店8店舗により2025年8月末の店舗数は523店舗となった。

※ カテゴリーCF(キャッシュ・フロー)=営業利益(日本基準)+減価償却費+協賛金収入+非経常的費用項目(以下、同様)。

(2) SFPカテゴリー
売上収益は前年同期比2.5%増の15,344百万円、カテゴリーCFは同9.4%減の1,209百万円となった。新店による貢献で増収を確保したものの、7月5日地震デマによるインバウンドの一時的な落ち込みにより既存店売上収益(中間期平均)は前年同期比99.7%とやや足踏みした(現在は回復)。カテゴリーCFについては、原材料費上昇による影響を受け、段階的な価格改定実施により一定の目途をつけたものの、原価増分を吸収しきれずマイナスとなった。新規出店3店舗により2025年8月末の店舗数は206店舗となった。

(3) 専門ブランドカテゴリー
売上収益は前年同期比8.7%増の25,713百万円、カテゴリーCFは同12.8%増の3,200百万円となった。「日常」「定番」業態であるベーカリー、ヌードルブランド及び「地域密着」業態であるいっちょう(和食レストラン)が好調に推移し、既存店売上収益(中間期平均)は前年同期比104.9%に増加した。カテゴリーCFについても増収効果により前年同期を大きく上回った。新規出店10店舗、M&Aによる取得5店舗、退店3店舗により2025年8月末の店舗数は337店舗となった。

(4) 海外カテゴリー
売上収益は前年同期比28.7%増の12,698百万円、カテゴリーCFは同3.7%減の1,015百万円となった。前期M&AしたWildFlower(ベーカリーレストラン)が好調を維持し、期初から寄与したことで大幅な増収を実現した。一方、高単価のIl Fornaio(イタリアンレストラン)は北米のインフレ疲れにより苦戦が続いた。その結果、既存店売上収益は前年同期比97.4%※と伸び悩み、カテゴリーCFもマイナスとなった。新規出店1店舗、退店6店舗により2025年8月末の店舗数は65店舗となった。

※ ただし、為替の影響を除く(現地通貨ベース)と前年同期比101.9%とプラスを確保した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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