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FCE Research Memo(5):『主体性』×『生産性』で、人的資本の最大化に貢献する

*10:35JST FCE Research Memo(5):『主体性』×『生産性』で、人的資本の最大化に貢献する
■FCE<9564>の中期経営計画

1. ミッションと特徴
日本では、人口減少による生産力の低下が懸念されており、これをどのようにカバーしていくかが重要な課題となっている。こうした課題を解決するには、人的不足をカバーするテクノロジーと人的パフォーマンスを向上させる投資が必要となる。同社は中期的にも、人口減少というリスクにさらされている日本企業に対して、「チャレンジあふれる未来をつくる」というパーパスを策定し、「『主体性』×『生産性』で、人的資本の最大化に貢献する」というミッションを実践している。具体的には、DX推進事業の「RPA Robo-Pat DX」によって人的資本の不足を補い、教育研修事業の「Smart Boarding」によって人的資本のパフォーマンス向上をサポートし、企業の生産力向上を支援している。こうした同社のビジネスモデルの特徴は、人的資本を最大化するためのDX推進事業と教育研修事業という両輪を有していること、両輪ともに商品・サービスに加えてコンサルティングサポートも提供していることにある。片方だけのビジネスでしかもサポートが別料金という運営が多い業界で、他社と最も差別化された点であり、数多くの受賞履歴以外にも様々なIT企業ランキングで高評価を得る背景にもなっている。


AIを取り入れた強力なDXツールの開発により、高成長継続を図る

2. 中期経営計画
同社は2023年5月に、3ヶ年の中期経営計画(2023年9月期~2025年9月期)を策定した。「RPA Robo-Pat DX」「Smart Boarding」「フォーサイトアプリ」を重点的に強化し、導入社数・校数を伸ばしていくことで、売上高で毎期10%以上の成長、ストック型収益が積み上がり続けることで経常利益率では毎期25%以上の成長を見込み、2025年9月期に売上高4,915百万円、経常利益885百万円の達成を目指していた。しかし、特に「RPA Robo-Pat DX」と「Smart Boarding」が好調で、売上高は2024年9月期に目標を達成し、経常利益は、計画期間中にM&Aや資本提携や新規事業を実施したうえ先行費用を積み増したものの、2025年9月期に達成する見込みとなった。「RPA Robo-Pat DX」と「Smart Boarding」は利益獲得期に入ったうえ成長余地が大きく、さらに今後はDX推進事業と教育研修事業にAIを取り入れていく方針のため、引き続き経常利益で20~25%を超える成長が期待される。また、そうした目標を達成した後には、プライム市場への移行も視野に入ってこよう。

こうした中期シナリオが想定されるなか、2026年9月期については、企業統合後の課題だったクロスセルや部門間シナジーを強化するとともに、AIの取り込みやAIエージェント事業のリリースへ向けた動きを加速する。なかでもAIエージェント事業に関しては、既に新規事業として社内で人材を集めており、JAPAN AIからOEM供給を受ける体制が整いつつある。これにより、正確に作業をすることが得意な「RPA Robo-Pat DX」と創出することが得意なAIを組み合わせて、強力なDXツールを開発する考えだ。展示会やイベントなどを通じて、AIエージェントに対する関心が高いことを同社も理解しており、早期に事業を立ち上げて第3の柱として育成を図る。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)



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