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大幸薬品 Research Memo(2):2025年12月期は減益を予想。下期は「正露丸」の出荷挽回を見込む

*13:02JST 大幸薬品 Research Memo(2):2025年12月期は減益を予想。下期は「正露丸」の出荷挽回を見込む
■大幸薬品<4574>の今後の見通し

2025年12月期は、売上高で6,300百万円(前期比0.1%増)、営業利益で215百万円(前期比65.9%減)、経常利益で200百万円(同70.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益で300百万円(同66.6%減)を予想する(期初予想どおり)。売上高はほぼ横ばいも、中長期的に取り組む供給体制の安定化施策に伴う売上原価の増加により、減益を見込む。

医薬品事業の売上高は5,745百万円(前期比0.6%減)と、横ばいを見込む。国内では堅調な需要が予想され、前期に行った値上げ効果も残るが、「正露丸」において中期的な供給体制強化に向けた製造設備の移設・更新に伴い、一時的に生産量が減少する。海外でも中国・香港・台湾の旺盛な需要の継続を見込み、供給体制を整えて対応する。2025年7月には京都工場から吹田工場への設備移設が完了し、下期は出荷遅延分も含めて挽回を計画している。

感染管理事業の売上高は前期比8.1%増の550百万円を予想する。除菌市場は予測が難しい状況が続いているが、プレゼンスは回復傾向にあり、直近の繁忙期には業績の底打ちが確認されている。引き続き「クレベリン」の主成分である二酸化塩素の有効性や安全性に関するエビデンス強化と、広告宣伝費を含むコストコントロールを進め、収益性の改善を図る。2025年9月にJSA規格が成立したため、これを踏まえたマーケティング施策を計画している。

売上総利益は、供給体制の強化施策に伴う修繕費等の関連費用計上による売上原価の増加(330百万円)や、物価上昇等に伴う原材料費・資材費の上昇(130百万円)などにより、減益を見込む。販管費は引き続き効率的な費用投下とコストコントロールを継続し、前期並みを想定する。これにより、営業利益は減益を予想する。なお、親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益等を含む。

弊社では、市場環境が良好な医薬品事業、「正露丸」における供給体制の大幅な進展、JSA規格の成立による感染管理事業における下降トレンド脱却により、計画達成は十分可能であると考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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