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為替週間見通し:ドルは伸び悩みか、日本の円安けん制を警戒

*15:24JST 為替週間見通し:ドルは伸び悩みか、日本の円安けん制を警戒
【今週の概況】
■米長期金利高止まりでドル売り縮小

今週の米ドル・円は強含み。インフレ持続を受けて米国の12月利下げの確率は低下し、米長期金利は底堅い動きを維持していることからリスク回避的な米ドル売り・円買いは縮小した。日本政府による円安けん制発言に反応して米ドル売り・円買いが強まる場面があったが、日本銀行による12月利上げ観測はやや後退していることから、リスク回避的な米ドル売り・円買いは拡大しなかった。11月12日には2月上旬以来となる1ドル=155円台(155円04銭)まで米ドル高円安が進行した。

14日のニューヨーク外為市場で米ドル・円は153円62銭まで下落後、154円74銭まで反発した。欧米諸国の株安を受けてリスク回避の円買いが一時優勢となったが、米長期金利の高止まりを意識してリスク回避の円買いは縮小。その後、ポジション調整に絡んだ米ドル買い・円売りが強まり、154円台を回復。154円54銭でこの週の取引を終えた。米ドル・円の取引レンジ:153円36銭-155円04銭。

【来週の見通し】
■ドルは伸び悩みか、日本の円安けん制を警戒

来週の米ドル・円は伸び悩みか。11月20日に9月雇用統計が発表されることになったが、市場参加者の間では19日に公表される10月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨に対する関心が高いようだ。議事要旨の内容を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)による12月利上げ観測がさらに後退した場合、ドルは下げ渋る可能性がある。

一方、高市政権の政策運営で日本銀行の追加利上げ観測は後退し、リスク選好的な米ドル買い・円売りが続く可能性があるものの、過去の経緯から1ドル=155円を超えて円安が進んだ場合、日本政府は円安牽制を強める可能性がある。また、米民間部門の試算によると、米雇用情勢が悪化しつつあることに変わりはなく、20日に発表される9月雇用統計が8月との比較で多少改善してもフィラデルフィア連銀景況調査(製造業景況指数)が市場予想を下回った場合、リスク選好的なドル買い・円売りは抑制される可能性がある。

【米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨】(19日公表予定)
FRBは19日に10月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表する。2会合連続で利下げを決定したが、追加的な緩和に慎重なトーンならドル買い要因となる。

【米・10月フィラデルフィア連銀景況調査】(20日発表予定)
20日発表の10月フィラデルフィア連銀景況調査(製造業景気指数)は前回の-12.8から改善する見込み。市場予想を上回った場合、ドル買い材料となりそうだ。

予想レンジ:152円50銭-155円50銭




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2025/11/13 15:30 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   1,904 銘柄
1,268 銘柄   売り
 
 
 
8766 東京海上H 買い転換
4063 信越化学工業 買い転換
6702 富士通 買い転換
6701 日本電気 買い転換
7182 ゆうちょ銀行 買い転換



 
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