フィスコニュース


新興市場見通し:NEとクラシコが上場

*14:51JST 新興市場見通し:NEとクラシコが上場
■新興市場からは資金が流出

今週の新興市場は下落。同時期の騰落率は、日経平均が+6.31%だったのに対して、グロース市場指数は-1.95%、グロース市場250指数は-1.93%。日経平均株価が半導体や人工知能(AI)関連株への物色が強まる形で連日の最高値を更新する一方、新興市場からは資金が流出した。時価総額が大きい銘柄で構成されているグロース市場コア指数は、週間ベースで-3.15%だった。

時価総額上位銘柄では、Aiロボティクス<247A>の週間上昇率が20%を超えた。同社スキンケアブランド「Yunth」において、21世紀のポップアイコン「BTS」のV氏を新たなブランドアンバサダーに迎えるとの発表が材料視された。スリー・ディー・マトリックス<7777>は同14%超の上昇。先週のハーバード大との共同研究論文がScience誌に掲載との発表を手掛かりとした物色が継続。一方、コンヴァノ<6574>は先週に韓国企業と鼻筋形成用糸リフト素材の共同開発を材料に急騰した反動で、下落率が19%を超えた。FFRIセキュリティ<3692>は同9%超の下落だった。

その他、ジェネレーションパス<3195>が週間で69%超の上昇。伊藤忠商事<8001>との機能性繊維技術を基盤としたアパレル向け製品開発などでの提携が好材料視された。JIG-SAW<3914>は同45%超の上昇だった。JIG-SAW USによるAI製品の発表を手掛かりとした物色が続いている。一方で、マクアケ<4479>の下落率は23%を超えた。26年9月期の営業減益見通しがネガティブ視された。ククレブ・アドバイザーズ<276A>は公募・売り出しの発表が嫌気され、同22%超の下落だった。

今週はIPOがなかった。23日に上場したサイバーソリューションズ<436A>は軟調な推移が続き、連日で上場来安値を更新。24日に上場したインフキュリオン<438A>は31日に1131円まで売られた後に、5営業日ぶりの反発となった。


■出遅れている新興市場銘柄を見直す動きに

来週の新興市場は、日米金融イベントや日米・米中首脳会談を消化したことから、決算などを手掛かりとした個別物色が強まりやすいだろう。プライムの半導体やAI関連株などが主軸となる流れは大きく変わりにくいものの、過熱感も警戒されている中、出遅れている新興市場銘柄を見直す動きが意識されそうだ。ベガコーポレーション<3542>、クラシル<299A>、ネットイヤーグループ<3622>などが10月31日に決算を発表したが、特にネットイヤーGは通期計画の上方修正が好感されそうだ。

そのほか、来週は4日にJIG-SAW、サンクゼール<2937>、5日にユニフォームネクスト<3566>、6日にコラボス<3908>、エーアイ<4388>、デコルテ・ホールディングス<7372>、BASE<4477>、フォースタートアップス<7089>、7日にカルナバイオサイエンス<4572>、アドバンスト・メディア<3773>、サスメド<4263>、HENNGE<4475>、オンコリスバイオファーマ<4588>、ENECHANGE<4169>などの発表が予定されている。

来週は、4日にHamee<3134>からのスピンオフ上場となるNE<441A>と、5日にクラシコ<442A>がいずれもグロース市場に上場する。NEはスピンオフ案件のため需給は読みにくいが、クラシコは公開規模に軽量感があり初値上昇が期待されそうだ。そのほか、中小建設事業者向けITサービスを提供するBRANU<460A>、未上場企業エクイティプラットフォーム事業を展開するFUNDINNO<462A>のグロース市場への新規上場が承認された。




<FA>



 
【重要】株予報/株予報Proを装った偽サイト、偽アカウント、偽広告にご注意ください

株予報/株予報Pro等の当社サービスを装ったり、当社の名を騙った偽サイト、偽アカウント、偽広告が確認されております。

偽サイト及び偽アカウントは、不正サイトへの誘導、個人情報の取得及び悪用、投資詐欺に遭う可能性がございますのでアクセスされないようにご注意ください。

当社では投資勧誘は行っておりません。LINEなどのSNSを利用した投資詐欺にご注意ください。

株予報 トレンドシグナル ®

2025/10/30 15:30 現在

(更新タイミング:翌営業日8時頃)

買い   992 銘柄
2,314 銘柄   売り
 
 
 
9984 ソフトバンクG 売り転換
8035 東京エレクトロン 売り転換
7011 三菱重工業 買い転換
7267 本田技研工業 買い転換
6146 ディスコ 売り転換



 
本情報の正確性には万全を期しておりますが、情報は変更になる場合があります。 また、第三者による人為的改ざん、機器の誤作動などの理由により本情報に誤りが生じる可能性があります。 本情報は、情報の提供のみを目的としており、金融商品の販売又は勧誘を目的としたものではありません。 投資にあたっての最終決定は利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 本情報に基づいて行われる判断について、株式会社アイフィスジャパンは一切の責任を負いません。 なお、本情報の著作権は、株式会社アイフィスジャパン及び情報提供者に帰属します。 TOPIX及び東証業種別株価指数の指数値及びそれらに係る標章又は商標は、株式会社JPX総研又は株式会社JPX総研の関連会社の知的財産です。 本情報の転用、複製、販売等の一切を固く禁じております。
IFIS